オミクロンワクチン、鍵は早期接種 切り替え前倒し・間隔も短縮
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新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した新ワクチンの追加接種が、20日から開始されることが決まった。まず、60歳以上の人や医療従事者ら4回目の対象者から接種を始め、その後、2回目までを終えた全ての人(12歳以上)に対象を広げる。年末年始の感染拡大に備え、年内に全対象者が接種を終えられるよう自治体に準備を促す。
初の改良型、重大な懸念認められず
厚生労働省の予防接種・ワクチン分科会が14日、オミクロン対応ワクチンの接種開始を了承した。予防接種法に基づく臨時接種に位置づけられ、無料で接種できる。使うのは、12日に承認されたファイザー、モデルナ両社のワクチン。従来株とオミクロン株の「BA・1」由来の成分を含む「2価ワクチン」で、新型コロナワクチン登場後、初めての「改良型」となる。ファイザー製は12歳以上、モデルナ製は18歳以上が対象となる。
新ワクチンは従来ワクチンに比べ、オミクロン株「BA・1」に対する中和抗体の量がファイザー製で1・33倍、モデルナ製で1・75倍になることが確認されている。接種部位の痛みや発熱など従来のワクチンと比べ副反応の頻度が高まるとのデータはなく、安全性に対する重大な懸念も認められていない。現在流行する「BA・5」に対しても一定の効果が見込まれる。
重症化予防に加え、短期間の可能性はあるものの発症、感染予防の効果も期待され、①12歳以上②1、2回目の接種を終えた人――が対象となる。3、4回目を接種した人も、5カ月以上の間隔を空ければ接種でき、小児用ワクチン(5~11歳)を打った人で既に12歳になっていれば対象となる。1、2回目の接種には引き続き従来のワクチンを使う。
新型コロナのパンデミック以降、国内では年末年始に流行を経験したことを踏まえ、政府は年内に対象者全員への接種を終えたい考えだ。厚労省の専門部会は流行状況に応じた接種ができるよう、接種間隔を「5カ月以上」から「3カ月以上」に短縮する方向で検討しており、10月末までに結論を出す。
一方、BA・1対応とは別に、米国で使用されている「BA・4/BA・5」に対応した2価ワクチンについては、…
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