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硫黄島の元島民ら交流 「帰れない故郷」しのぶ VR活用し戦争前の風景紹介

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硫黄島を舞台にした仮想現実(VR)を体験する元島民の持丸サエ子さん(左)。農業を営んでいた父親は本土に疎開するサエ子さんら家族に「お前たちが戻った時のために家を守る」と島に残り、亡くなった=川崎市で2022年9月11日、栗原俊雄撮影
硫黄島を舞台にした仮想現実(VR)を体験する元島民の持丸サエ子さん(左)。農業を営んでいた父親は本土に疎開するサエ子さんら家族に「お前たちが戻った時のために家を守る」と島に残り、亡くなった=川崎市で2022年9月11日、栗原俊雄撮影

 太平洋戦争末期、日米両軍が激突した硫黄島(東京都小笠原村)の元島民らでつくる「全国硫黄島島民の会」(寒川蔵雄会長)の第51回総会が11日、川崎市内で開かれた。島で生まれた人や子ども、孫の世代ら約60人が交流した。新たな試みとして、仮想現実(VR)を活用して戦争前の島の風景が紹介されるなど、「帰ることができない故郷」をしのんだ。

 「家はあそこにあったんです」。島民1世の坂元五百子(いほこ)さん(79)は、会場に置かれた島の模型を見ながら、感慨深げに話した。「花が咲き乱れて、絵のように夢のようにきれいな島だった」。母親はそう話していたという。

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