特集

東京五輪汚職

東京オリンピックを巡る汚職・談合事件で、大会組織委元幹部らが逮捕。祭典の裏で何が。

特集一覧

KADOKAWA、「会長用」資料で送金説明 元五輪担当室長が報告か

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
記者の質問に答えるKADOKAWAの角川歴彦会長=東京都千代田区で2022年9月5日午後3時、吉田航太撮影
記者の質問に答えるKADOKAWAの角川歴彦会長=東京都千代田区で2022年9月5日午後3時、吉田航太撮影

 東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、14日に贈賄容疑で逮捕された出版大手「KADOKAWA」会長、角川歴彦(つぐひこ)容疑者(79)に対し、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=側への送金内容を報告する社内資料が作られていたことが関係者への取材で判明した。東京地検特捜部はこの資料を押収しているとみられ、同社の当時の五輪担当室長、馬庭(まにわ)教二容疑者(63)が送金に便宜への謝礼の趣旨があることをこの資料を基に会長に事前報告したとみている模様だ。

 角川会長の逮捕容疑は、同社の顧問で五輪担当の専務だった芳原世幸(よしはらとしゆき)(64)、社員の馬庭元室長の2容疑者=ともに6日に贈賄容疑で逮捕=と共謀し、元理事にスポンサー選定で有利な取り計らいをしてほしいと依頼し、その見返りとして2019年9月~21年1月、9回に分けて計約6900万円の賄賂を渡したとしている。

この記事は有料記事です。

残り410文字(全文818文字)

【東京五輪汚職】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集