日本最小の村 パワハラ職場10年放置で村長不信任、議会も解散

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富山県舟橋村議会で提出された古越邦男村長に対する不信任決議案の起立採決で、議長を含む議員6人全員が賛成し、可決された=同村で2022年9月16日午前10時25分、萱原健一撮影
富山県舟橋村議会で提出された古越邦男村長に対する不信任決議案の起立採決で、議長を含む議員6人全員が賛成し、可決された=同村で2022年9月16日午前10時25分、萱原健一撮影

 日本一小さな自治体、富山県舟橋村が揺れている。村役場で長年横行していた職員によるパワーハラスメント問題を巡り、村議会で16日、「村政を混乱させた」として古越邦男村長に対する不信任決議案が提出され、議長を含む議員6人全員の賛成で可決された。古越村長は報道各社の取材に対し、「私の手で改善したい」として自身は辞職せず、同日付で議会を解散した。パワハラの監督責任を問われ首長が不信任とされるのは異例。

 問題の発端は役場の40代の男性職員が職員らに「給料泥棒」などと暴言を繰り返したなどとして2021年2月に懲戒処分を受けた事案。地方公務員法上最も軽い「戒告」だったこともあり、その後も議会で追及が続き、今年4月に第三者調査委員会が発足。職員や退職者ら約60人に聞き取り調査を行った。

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