自販機拡大のリンガーハット、専門店を出店 年度内に100台へ

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「リンガーハット冷凍食品直売所福岡大池店」=提供写真 拡大
「リンガーハット冷凍食品直売所福岡大池店」=提供写真

 長崎ちゃんぽん専門店を展開する「リンガーハット」(東京都品川区)が「自販機拡大戦略」を加速させている。新たに自動販売機のみの店舗「冷凍食品直売所」を東京と福岡に出店。新型コロナウイルス感染拡大による外食需要の縮小を背景に、これまで主に通常店舗の敷地に自販機を設置してきたが、販売実績が予想以上に好調なため、徒歩圏内に店舗がない顧客の取り込みも狙う。【増田博樹】

 自販機専門の直売所は、8月に出店した1号店の青梅店(東京都青梅市)、9月に出店した2号店の福岡大池店(福岡市南区)の2店舗。いずれも24時間・年中無休の無人店舗で、高さ1・8メートル、幅1メートル、奥行き80センチの大型の自販機3台を設置している。

「リンガーハット冷凍食品直売所青梅店」=提供写真 拡大
「リンガーハット冷凍食品直売所青梅店」=提供写真

 自販機では、主力の「長崎ちゃんぽん」(500円、値段はいずれも税込み)や「長崎皿うどん」(500円)など人気メニューの冷凍食品8種類を販売。6月末からは2021年に店舗販売で好評だった「鶏白湯の濃厚ちゃんぽん」(650円)と、ちゃんぽん麺で作ったナポリタン「ちゃポリタン」(600円)の計2種類が自販機限定商品として加わっている。これまで自販機では「長崎ちゃんぽん」、「長崎皿うどん」、「ぎょうざ」(12個入り380円)などが売れているという。

 リンガーハットが「自販機拡大戦略」をスタートさせたのは21年。6月に堺百舌鳥店(堺市北区)に設置した自販機でテスト販売したところ、1週間の売り上げが店内で販売される冷凍食品の約4倍に上った。その後も閉店後の深夜利用を開拓するなど好調だったため、設置店舗を急ピッチで増やし、現在、直売所2店を含め1都2府13県の計56店舗まで拡大している(22年9月5日時点)。店舗内だけで冷凍食品を販売していた時は売れ行きは芳しくなかったが、自販機では多い店で1日40食程度が売れている。同社は、現在2ケタの自販機設置台数を、22年度内に約100台まで増やす方針だという。

リンガーハットの冷凍食品自動販売機=提供写真 拡大
リンガーハットの冷凍食品自動販売機=提供写真

 リンガーハットは冷凍食品自販機事業について、産業競争力強化法に基づく「事業適応計画」を農林水産省に提出。7月に「(新型コロナによる外食機会の減少など)経済社会情勢の著しい変化に対応して行うもの」とする基準に合致するとして認定され、税制優遇措置などが受けられるようになった。計画の最終年度に当たる25年度には、自販機の売上高が連結売上高の1%以上になることを目指すという。仮に21年度連結決算をあてはめると3億円を上回る額になる計算だ。

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