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習近平の中国

習近平体制は党大会を経て3期目が始動。権力集中が加速する異例の長期政権は、どこに向かうのでしょうか。

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習近平指導部、人事の行方は? 中国共産党大会まで1カ月

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中国の習近平国家主席=マカオで2019年12月18日、福岡静哉撮影
中国の習近平国家主席=マカオで2019年12月18日、福岡静哉撮影

 10月16日に開幕する中国共産党大会まで1カ月となった。習近平総書記(69)の3期目続投が有力視される中、焦点となるのが最高指導部(政治局常務委員7人)の人事だ。その顔ぶれについてさまざまな臆測も飛び交うが、ここに来てその人事は小規模になるとの見方が有力となっている。

 共産党の最高指導部のメンバーは、党大会時の年齢が67歳以下であれば留任し、68歳以上であれば離任するという「七上八下」の不文律がある。習氏はこの慣習を破る形で総書記を続投するとみられる。全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員長で習氏側近の栗戦書(りつ・せんしょ)氏(72)と、筆頭副首相の韓正(かん・せい)氏(68)の2人は慣例に従い退く見通しだ。李克強(り・こくきょう)(67)、汪洋(おう・よう)(67)、王滬寧(おう・こねい)(66)、趙楽際(ちょう・らくさい)(65)の4常務委員は留任するとみられる。

 二つの空席には上海市トップの李強(り・きょう)同市党委員会書記(63)と、胡春華(こ・しゅんか)副首相(59)が座るとの案が浮上している。

 上海市トップを務めた指導者は…

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【習近平の中国】

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