プラネタリウム誕生100周年 歴代投影機をあしらったトランプ発売

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毎日新聞の前身の東京日日新聞が運営していたプラネタリウム「東日天文館」の投影機をあしらったトランプのカード=明石市立天文科学館提供 拡大
毎日新聞の前身の東京日日新聞が運営していたプラネタリウム「東日天文館」の投影機をあしらったトランプのカード=明石市立天文科学館提供

 プラネタリウムが1923年にドイツで誕生して来年で100年になる。国内で現役最古のプラネタリウム投影機がある明石市立天文科学館(兵庫県明石市)が10月、これを記念したトランプを発売する。日本のプラネタリウム黎明(れいめい)期を支えた数々の投影機を、貴重な写真と解説で紹介。国内で2番目に誕生し、毎日新聞の前身の東京日日新聞が戦前に運営していたプラネタリウム「東日天文館」の投影機もある。

 日本初のプラネタリウムは37年、大阪市立電気科学館(現・市立科学館)に設置された。井上毅・明石市立天文科学館長(53)によると、現在プラネタリウムは全国に300施設以上あり、米国に次いで世界2位という。世界の投影機の半数近くが日本製ともいわれ、日本は世界有数のプラネタリウム大国だ。

 東日天文館は38年に東京・有楽町で開館したが、45年5月の空襲で焼失した。わずか6年半の営業で当時の資料はほとんど残っていなかったが、投影機が写った絵はがきを川崎市に住むアマチュア天文家の小川誠治さん(72)が提供。小川さんをはじめ全国から資料の提供を受け、記念トランプが完成した。井上さんは「東日天文館は戦後の天文普及に尽力した人たちが強く影響を受けた場所」と話し、解説文にも記した。

プラネタリウム誕生100周年を記念したトランプの裏イラスト=明石市立天文科学館提供 拡大
プラネタリウム誕生100周年を記念したトランプの裏イラスト=明石市立天文科学館提供

 エースからキングまで13種類のカードごとに、各地の投影機の写真と、井上さんの解説文を載せた。カードの10に東(とお=10)日天文館をあてるなど、こっそり語呂合わせもしている。裏面はプラネタリウムを描くイラストレーターの八王子さんが担った。井上さんは「投影機は、宇宙の仕組みを機械の中に閉じ込め、作り手の工夫と夢が詰まっている。プラネタリウムはもちろん投影機にもぜひ興味を持ってほしい」と話した。

 1350円で販売予定。問い合わせは同館(078・919・5000)。また、近代プラネタリウム誕生100年記念関連イベントが23~25日、日立シビックセンター(茨城県日立市)で開かれる。問い合わせは同センター科学館(0294・24・7731)。【斎藤有香】

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