大阪万博、バリアフリー「やり直し」 東京五輪・パラから後退…

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2025年大阪・関西万博会場のシンボルになる大屋根の内部のイメージ図。来場者として外国人や家族連れは描かれているが、車いす利用者らの姿は見当たらない=2025年日本国際博覧会協会提供
2025年大阪・関西万博会場のシンボルになる大屋根の内部のイメージ図。来場者として外国人や家族連れは描かれているが、車いす利用者らの姿は見当たらない=2025年日本国際博覧会協会提供

 2025年に開催される大阪・関西万博のバリアフリー化に関するガイドラインを巡り、公表直後に事実上の「やり直し」を求められる事態が起きた。きっかけは、障害者に向けた配慮が「東京オリンピック・パラリンピックよりも後退している」と外部から指摘されたことだという。何があったのか。

障害者団体にヒアリングせず

 ガイドラインは21年7月、万博を運営する「2025年日本国際博覧会協会」(大阪市)が発表した。年齢や障害に関係なくすべての人が施設を使いやすいよう、通路幅や勾配といった会場整備に関する基準を定めたものだ。

 ところが、国内の障害者団体には事前のヒアリングがなく、「寝耳に水」の発表だったという。障害者の意見を踏まえていないため、不十分な内容になっていた。

 たとえば劇場での車いす席について、ガイドラインのイメージ図では1カ所に寄せ集められていた。同伴者席の設置は「推奨」との表現にとどまり、車いす利用者が家族や友人と訪れても別々に鑑賞しないといけない可能性があった。21年の東京オリンピック・パラリンピックでは、車いす利用者は複数の観覧場所を選択できた上、同伴者席の設置は「標準」とされていた…

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