危機的水準の食料自給率 ウクライナ侵攻で揺らぐ「食糧安保」
毎日新聞
2022/9/21 14:30(最終更新 9/21 14:30)
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ウクライナ戦争は「食糧安全保障」の根幹を揺らすのか。かねて貿易自由化がもたらす「農と食の犠牲」に警鐘を鳴らしてきた東京大大学院教授・鈴木宣弘さんは、生産者と消費者の相互理解に基づく農政の転換を訴える。
――ウクライナ戦争の勃発で、「食糧安全保障」の在り方が再び議論されています。
◆農政のカジ取りは間違っていた。お金を出せば食料は海外からいくらでも買える、というのは幻想だ。「食糧安保は貿易自由化によって担保される」という自由化論は、サプライチェーンの断絶で、その論拠を失いました。
――以前からの鈴木さんの主張が現実化した、と?
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