MOX燃料積んだ輸送船が仏出発 高浜原発で使用、11月ごろ到着か

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
2021年11月にフランスから到着したMOX燃料入りの輸送容器。現地工場の不良品トラブルで、この時は製造委託した半分しか運ばれてこなかった=福井県高浜町の関西電力高浜原発で2021年11月17日午後1時9分、大島秀利撮影
2021年11月にフランスから到着したMOX燃料入りの輸送容器。現地工場の不良品トラブルで、この時は製造委託した半分しか運ばれてこなかった=福井県高浜町の関西電力高浜原発で2021年11月17日午後1時9分、大島秀利撮影

 関西電力は17日、高浜原発3、4号機(福井県高浜町)のプルサーマル発電で使用するウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を積んだ輸送船2隻がフランスを出発し、同国の領海を出たと発表した。日本到着は11月ごろになる見通し。燃料を加工する仏メロックス工場でMOX燃料の不良品が多発した影響で、約1年遅れの到着となる。

 原料のプルトニウムは、関電の原発の使用済みウラン燃料を仏ラアーグ再処理工場で分離して取り出している。関電は2017年、MOX燃料の集合体32体の製造を日本の会社を介してメロックス工場に委託した。ところが、同工場でプルトニウムがウランと均等に混ざらない不良品が続出。16体は21年11月に高浜原発に同4号機用として到着したが、残りの16体の製造が遅れていた。

この記事は有料記事です。

残り83文字(全文421文字)

あわせて読みたい

ニュース特集