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1000万ドルの夜景とも称される神戸の夜景を見下ろす六甲山南側の山腹に、最新鋭の赤外線カメラ50台が張り巡らされた。木の樹皮を食べるニホンジカを監視するためだ。神戸市街地での出没が初めて確認され、久元喜造市長は「防衛ラインが突破されたかもしれない」と危機感をあらわにする。ここまで警戒するのは、シカの動向が市民150万人の命にも影響するからだ。
最高峰931メートルの六甲山。大阪湾岸の高層ビルが濃霧でかすんで見える登山道から崖下に下りると、ササが生い茂る地面に向けて小型カメラが設置されている。ノウサギやイノシシのけもの道で、野生動物調査会社の担当者は「シカの痕跡はありませんが、付近にはリョウブなどの好物の木がたくさん生えています」と説明する。
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