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いきものと生きる

侵略的外来種などの研究で知られる五箇公一さんが生き物に関するあれこれをつづります。

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環境異変の兆し? うるさい蚊はどこへ

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ヒトスジシマカ=国立感染症研究所提供
ヒトスジシマカ=国立感染症研究所提供

 今夏は蚊が少ない――。そう感じた人は多かったのではないでしょうか。国立環境研究所生物多様性領域生態リスク評価・対策研究室長の五箇公一さんもその一人でした。蚊のような身近な生き物にも、環境異変の兆しが表れているのかもしれません。

 「今年の夏はあまりの猛暑で、蚊に刺されることが少なかったという意見が多い」とテレビ番組が報じているのを見た。筆者が住んでいる茨城県つくば市でも、今夏は蚊が少なかったと思う。

 実は8月の猛暑真っただ中、自宅マンションの1台しかないルームエアコンが故障してしまったため、新規購入したエアコンが届くまでの約1週間、窓を全開放で過ごすしかなかった。

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