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「不毛の地」は今や昔 人気高騰の米国サッカー事情

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W杯日韓大会の準々決勝でドイツと対戦した米国。後半29分、ドイツ・フリンクス(左)と米国・オブライエンが激しくボールを奪い合う=韓国・蔚山文殊サッカー競技場で2002年6月21日 拡大
W杯日韓大会の準々決勝でドイツと対戦した米国。後半29分、ドイツ・フリンクス(左)と米国・オブライエンが激しくボールを奪い合う=韓国・蔚山文殊サッカー競技場で2002年6月21日

 サッカー日本代表(国際サッカー連盟=FIFA=ランキング24位)は23日、ドイツ・デュッセルドルフで米国(同14位)との強化試合に臨む。相手の米国が、かつて「サッカー不毛の地」と言われたのは今や昔。自国リーグの活性化により代表人気が高まっている。

 興味深いデータがある。海外メディアによると、米国のスポーツファンを対象とした昨年の調査で49%が「テレビでサッカーを観戦するのが好き」と回答し、米国4大スポーツの一つ、アイスホッケーの37%を上回った。1位はアメリカンフットボールの70%で、2位はバスケットボールの61%、3位は野球の57%。4大スポーツに割って入り、野球との差も縮まっているという。

 サッカーは世界で最も親しまれているスポーツだが、「米国では根付かない」とされてきた。1970年代に世界の一流選手を招いて人気を集めた北米サッカーリーグ(NASL)は80年代前半で消滅した。

米国大会でW杯44年ぶりの勝利を挙げ、超満員の観客の前で星条旗を手に場内を一周する米国選手たち=米パサデナで1994年6月22日、藤井太郎撮影 拡大
米国大会でW杯44年ぶりの勝利を挙げ、超満員の観客の前で星条旗を手に場内を一周する米国選手たち=米パサデナで1994年6月22日、藤井太郎撮影

 一方、FIFAは北米にサッカーを普及させようと、南米、欧州以外で初となるワールドカップ(W杯)を94年に米国で開催した。すると、1試合平均約7万人の観客を集める大盛況となり、2年後には新たなプロリーグとしてメジャー・リーグ・サッカー(MLS)が開幕した。元イングランド代表MFベッカムや元フランス代表FWアンリ、元ブラジル代表MFカカら名選手がプレーしてきた。

 2018年6月に米国、カナダ、メキシコの3カ国共催による26年W杯開催が決まったことも後押しし、国内リーグの注目度が高まって代表チームにも熱い視線が注がれている。

 その米国代表は1930年の第1回W杯ウルグアイ大会から出場しており、その時の4強が最高成績だ。54年のスイス大会から9大会連続で出場を逃していたが、自国開催前の90年イタリア大会でW杯本大会の舞台に戻り、02年日韓大会では8強入り。前回18年ロシア大会は北中米カリブ海最終予選で敗退し、大陸間プレーオフにも進めず、連続出場が7で途切れた。

W杯日韓大会でドイツのクローゼ(左)と競る米国のバーハルター現監督(手前)=韓国・蔚山文殊サッカー競技場で2002年6月21日 拡大
W杯日韓大会でドイツのクローゼ(左)と競る米国のバーハルター現監督(手前)=韓国・蔚山文殊サッカー競技場で2002年6月21日

 日韓大会を含めて2度のW杯出場経験のあるバーハルター氏が18年12月に監督に就任し、積極的に若手を起用して新たなチーム作りを進めた。ともに24歳のFWプリシッチ(チェルシー)やMFマッケニー(ユベントス)らビッグクラブで活躍する若きタレントをそろえ、カタール大会の北中米カリブ海最終予選は7勝4分け3敗の3位で突破し、2大会ぶり11度目の出場を決めた。

 11月20日に開幕するカタール大会では1次リーグB組に入り、イングランド、イラン、ウェールズと顔を合わせる。今月の強化試合は日本のほか、サウジアラビアとも対戦する。日本との過去の対戦成績は1勝1敗。

 バーハルター監督は強化試合について、「カタールに向けての貴重な経験で、良い腕試しとなるだろう」と話す。欧州でプレーする選手たちが多く、日本にとっても本番を見据えた格好の相手となりそうだ。【村上正】

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