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「彼は瞬間の情熱で動いた」--。一度は諦めかけた15年にわたる福岡市長選立候補への思い。それが180度変わった2週間。福岡市議会の与野党ともに驚いた「翻意」の背景に何があったのか。
9月14日朝、福岡市議会。「僕、決めました」。任期満了に伴う福岡市長選(11月6日告示、20日投開票)の告示まで2カ月を切る中、市議の田中慎介氏(44)=20日辞職=は、立憲民主党、社民党などでつくる会派「市民クラブ」の控室で同会派幹部と向き合った。幹部が驚きを隠しきれないまま「もうぶれんちゃね(ぶれないよね)?」と問いかけると、田中氏は「やります」と答えた。
田中氏は2007年、28歳で市議に初当選。当時、本人は冗談めかして周囲に「田中慎介、28歳市議初当選。36歳福岡市長選出馬」と語っていた。ある地方議員は「折に触れ、市長選への意欲を語っていた」と振り返る。
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