コウノトリの繁殖を支えるのは、折れたくちばしの「外科手術」

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 多摩動物公園(東京都日野市)で8月、今年5月にふ化したコウノトリ(ニホンコウノトリ)2羽が元気に巣立ちした。国内で繁殖する野生のコウノトリは1971年に絶滅。88年、国内で初めて同園で飼育下の繁殖に成功した。その後も順調に続く飼育は細長く折れやすいくちばしの「外科手術」が支えている。 

じょうろのノズル、アルミ板で治療

 同園では72年、日中国交正常化を記念し、コウノトリのつがいが北京動物園から上野動物園を経由して到着。繁殖を目指したが、実を結ばなかった。

 2度目の好機が訪れたのは85年。中国東北部のハルビン動物園から来た雄2羽、雌4羽を隣同士の部屋にして、接近したり、闘ったりする姿を慎重に見極めた。翌年、二つのペアが同居に成功。そのうち1ペアが巣を作り、繁殖にこぎ着けた。

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