特集

安倍晋三元首相銃撃

2022年7月8日、演説中の安倍元首相が銃撃され、死亡しました。その後の「国葬」にも疑念が…。

特集一覧

記者の目

安倍元首相銃撃、警護のあり方 警察と政治家、連携が鍵=林みづき(奈良支局)

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
記者会見の冒頭で頭を下げる鬼塚友章・奈良県警本部長。この後、辞意を表明した=奈良市で8月25日、梅田麻衣子撮影
記者会見の冒頭で頭を下げる鬼塚友章・奈良県警本部長。この後、辞意を表明した=奈良市で8月25日、梅田麻衣子撮影

 安倍晋三元首相(当時67歳)が7月8日、奈良市で参院選の応援演説中に銃撃されて死亡した事件は、警察の要人警護のあり方を問いかけた。私は行政を担当しているが、3月まで奈良県警担当だったため、直後から事件取材に加わった。県警はどうして安倍氏を守ることができなかったのか。政治家らの警護経験がある複数の警察官に取材する中で、課題が見えてきた。

 事件が起きたのは、自民党候補の陣営が近鉄大和西大寺駅北口で開いた街頭演説会だ。ここへ安倍氏が駆け付ける予定だと県警が知ったのは、前日の7月7日午後4時半ごろ。さらに、四方をガードレールで囲まれた場所で安倍氏が演説をすると把握したのが午後7時ごろだった。県警警備課はそこから、想定される脅威の検討や人員配置を盛り込んだ警護計画書の作成に取りかかった。トップである鬼塚友章本部長(辞職)が決裁したのは翌…

この記事は有料記事です。

残り1496文字(全文1865文字)

【安倍晋三元首相銃撃】

時系列で見る

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集