「ヒラヒラと」忍び寄るアニサキス、記者も罹患 防ぐ方法は?

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まとまった量の水揚げは2008年より13日遅いが、浜は青々とした魚体に彩られた=2009年7月23日撮影
まとまった量の水揚げは2008年より13日遅いが、浜は青々とした魚体に彩られた=2009年7月23日撮影

 すしや刺し身など、水産物の生食は古くから日本人の食卓を彩ってきました。しかし近年、魚などの体内にいる寄生虫「アニサキス」による食中毒が後を絶ちません。毎日小学生新聞の記者もアニサキス食中毒になったことがあります。防ぐ方法はあるのでしょうか。【毎日小学生新聞・長岡平助】

 厚生労働省によると、2021年度に報告された食中毒は717件ありました。このうちアニサキスによるものは344件と全体の48%を占めました。一年を通して発生しているのが特徴です。

どうやって体内に?

 アニサキスはまず、エビの仲間であるオキアミなどに食べられて、その体内で成長します。オキアミ類をサバやアジなどの魚が食べて、魚の中でさらに成長します。

 人間が魚を食べ、アニサキスが生きたままだと、食中毒の原因になることがあります。人間の胃や腸の壁に突き刺さるように入ることで、急性胃アニサキス症や急性腸アニサキス症を引き起こします。食後、数時間~十数時間で、みぞおちの激しい腹痛、吐き気などが起きます。または食後、十数時間~数日後に、激しい下腹部の痛みなどを起こすことがあります。

 治療薬はありません。内視鏡などでアニサキスを取り除くなどの対処が一般的です。過去を含め、死亡例は今のところありません。

締め付ける痛み

 アニサキスによる食中毒は、決してひとごとではありません。毎日小学生新聞の記者にも経験者が2人います。

 田村彰子記者は2019年、急な腹痛を覚えました。ぎゅーっと締め付けるような感じで、時折すーっと痛みが引いたといいます。「陣痛のような痛みだった」といいます。熱や吐き気はなかったそうです。

 2日前に青魚のカルパッチョを食べていましたが、病院に行って胃カメラで見てもアニサキスはいませんでした。医師は「アニサキスの可能性が高いが、胃を通り抜けて小腸にいってしまうと、アニサキスが取れない」と言い、アニサキスが早く体外に出るように促す薬を渡されたそうです。体調が戻るまで1週間ほどかかったといいます。

 石塚孝志記者は、20年に…

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