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ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

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軍の招集始まったロシア 「腕を折る方法」検索急増、パニック拡大か

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部分的動員令の発動を表明するプーチン露大統領=ロシア大統領府提供の映像から・ロイター 拡大
部分的動員令の発動を表明するプーチン露大統領=ロシア大統領府提供の映像から・ロイター

 ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を巡り部分的動員令を出したことを受け、予備役の招集が21日に始まった。ロイター通信などが伝えた。首都モスクワでは動員に抗議するデモ参加者が拘束され、入隊のための事務所に強制連行されるケースもあったと報じられており、現地では「パニック」(英字紙モスクワ・タイムズ)が広がっている模様だ。

 ショイグ国防相は21日、招集は30万人規模で「戦闘経験を持つ者が対象」と説明したが、その一方、潜在的に動員できる国民は「2500万人いる」とも述べた。人口約1億4500万人のロシアでは6人に1人の計算になり、こうした発言が不安を広げているとみられる。動員を回避するため、インターネット上では「腕を折る方法」といった言葉の検索も急増。自らけがをしてまで軍務を逃れることを検討する若者もいるとみられる。

 欧州メディアによると、第2の都市サンクトペテルブルクなどでは21日、当局からの招集令状が一部の住民に届き始めた。その中には医療関係者や大企業の社員が含まれている例もあったという。動員対象は本来は予備役の一部とされるが、基準が明確でないケースもある模様だ。

ロシアとの国境に接するフィンランド南端のバーリマーの検問所で、フィンランドに入国しようとする車の長い列=2022年9月22日、ロイター 拡大
ロシアとの国境に接するフィンランド南端のバーリマーの検問所で、フィンランドに入国しようとする車の長い列=2022年9月22日、ロイター

 報道によると、モスクワでは拘束された複数のデモ参加者が入隊のための事務所に連行された。また、デモを取材していたロシアのテレビ局記者も拘束され、招集令状が手渡されたという。動員への抗議活動に関連して拘束された人々は、22日午後の時点で約40都市の1300人以上に上るという。デモは今週末にも予定されており、ロシア国内の混乱がさらに拡大する可能性もある。

 動員回避のため出国を目指す市民も後を絶たない。AP通信によると、プーチン氏による21日の部分的動員令発表後、モスクワからイスタンブール(トルコ)やドバイ(アラブ首長国連邦)に向かうエコノミークラスの片道運賃は、9200ユーロ(約130万円)まで高騰したという。

 こうした中、ロシア南部クルスク州の当局者は21日、予備役の対象者が州を離れることを禁じた。州外にいる者については「3日以内に州内に戻る」よう命じたとされ、同様の「禁足令」が広がる可能性もある。【ロンドン篠田航一】

【ウクライナ侵攻】

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