ニカラグア、米CNNスペイン語放送を停止 政権批判を排除か

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
中南米の反米左派国家が結成した「米州ボリバル同盟」(ALBA)の関連会議で発言するニカラグアのオルテガ大統領=キューバの首都ハバナで2018年12月14日、ロイター 拡大
中南米の反米左派国家が結成した「米州ボリバル同盟」(ALBA)の関連会議で発言するニカラグアのオルテガ大統領=キューバの首都ハバナで2018年12月14日、ロイター

 中米ニカラグアの反米左派、オルテガ政権は21日夜、有料で視聴できる米CNNのスペイン語放送を停止した。理由は明らかにしていないが、政権に批判的な報道を排除する狙いがあるとみられる。

 CNNは声明を発表し、「我々は今後も真実と透明性(のある報道)を追求していく」と述べた。放送は停止したものの、引き続きインターネットのスペイン語サイトと動画投稿サイト「ユーチューブ」で報道は閲覧できるとしている。

 ニカラグアでは今年に入って、表現の自由に対する締め付けが強まり、国連人権理事会は13日の声明で、政権に批判的な少なくとも20の宗教関連のラジオやテレビ局が閉鎖されたと報告した。8月には、政権に批判的なカトリック教会の神父も拘束された。CNNのスペイン語放送はこうしたニュースも報じていた。

 オルテガ大統領は、21年の大統領選で事前に野党政治家を相次ぎ拘束して立候補できなくしたほか、連続4選を決めた後も、政府に批判的な市民団体を活動停止に追い込むなど、強権的な姿勢を強めている。

 国連人権理事会は声明で、同国では11月に統一地方選を控える中、「ここ数カ月で人権を取り巻く状況は一層悪化している」と懸念を示した。【サンパウロ中村聡也】

あわせて読みたい

ニュース特集