「武豊が好きすぎて」凱旋門賞に挑戦 ドウデュース馬主の熱き思い

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
日本ダービーを制したドウデュース(左から2頭目)=東京競馬場で2022年5月29日撮影
日本ダービーを制したドウデュース(左から2頭目)=東京競馬場で2022年5月29日撮影

 「武豊が好きすぎる」。その一念で競馬界の世界最高峰の一つに挑む。

 10月2日にパリ・ロンシャン競馬場で開催されるフランスの凱旋門賞(GⅠ)に出走する、今年の日本ダービー馬ドウデュース。オーナーの松島正昭さん(64)は騎手の第一人者、武豊さん(53)に魅せられ、競走馬オーナーとなり、まれに見る成功を収めている。

 きっかけはレジェンドの一言だった。

 「そんなに馬券で負けているんなら、馬主になったほうがいいですよ」

 松島さんは2013年ごろと記憶している。馬券が外れて手痛い目に遭い、武さんからかけられた一言だ。おそらく冗談だったのだろう。でも、松島さんは「その手があったか!」と乗り気になり、すぐに手続きを進めた。

 武さんと一緒に向かったのが「セレクトセール」。北海道で開催される世界有数のサラブレッドの競りだ。

 落札したのはダイワメジャー産駒のミコラソン、価格は4100万円だった。「びびったね」と松島さん。武さんが騎乗し、5戦目に地元の京都競馬場で初勝利を挙げてくれた。

 「馬が勝った時は本当に『すごいな』と思った。馬券が当たった時の感動の比じゃなかった」。ミコラソンはGⅠの菊花賞にも出走し、ひのき舞台を味わわせてくれた。

「普通の人」に感銘

 京都市内で育った松島さんは小学生の頃から時折、京都競馬場に足を運び、馬のかっこよさに憧れた。家業は自動車販売業。大人になるとスポンサーとして競馬場を訪れる機会が増え、1990年代から徐々に競馬にはまっていった。

 そんな松島さんは、同じ京都に住まう武さんを…

この記事は有料記事です。

残り1551文字(全文2203文字)

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集