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女性活躍支援を掲げる公明に国会議員が少ない理由 創価学会の影響?

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公明党大会で気勢を上げる山口那津男代表(中央右)ら=東京都千代田区で2022年9月25日午後3時19分、三浦研吾撮影
公明党大会で気勢を上げる山口那津男代表(中央右)ら=東京都千代田区で2022年9月25日午後3時19分、三浦研吾撮影

 公明党は25日の党大会で新たな執行部人事を決めた。異例の8期目に入った山口那津男代表体制で、世代交代の遅れとともに課題になっているのが女性登用の伸び悩みだ。党所属国会議員に占める女性の割合は約14%で、常任役員会のメンバーも1人にとどまる。女性の活躍支援を主要政策に掲げる同党だが、このままでは看板倒れとのそしりも受けかねず、党内からは足元の意識改革を求める声も上がる。

 「公明党は3000人近い議員の中でも3割を超える女性議員数で女性の声を聞く機能を一番持っている。それをどう政策実現過程に生かすかが課題だ」

 無投票で8選が決まった党代表選告示日の15日、山口氏は国会内で記者団に語った。

創価学会の「意識」が影響か

 党によると、8月末時点で公明の地方議員2893人のうち女性は930人と約32%に上る。しかし国会議員に限れば、全59人中、女性はわずか8人で約14%。立憲民主党の約22%、共産党の約33%に大きく差をつけられている。定数1の衆院小選挙区に男性現職が多く、女性の比率を直ちに上げにくい自民党の約11%とほぼ同水準で、与野党の格差が顕著になっている。

 公明の最高執行機関である常任役員会では古屋範子副代表が唯一の女性メンバーだ。常設の議決機関の中央幹事会に参加している女性議員も22人中わずか2人にとどまる。

 国政レベルで女性登用が進まないのはなぜか…

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