特集

ノーベル賞

「世界で最も権威のある賞」といわれるノーベル賞。今年はどんな研究・活動に贈られるでしょうか。

特集一覧

真鍋氏ら「複雑系物理」の受賞に驚き 今後のノーベル賞に変化?

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
わかる!ノーベル賞
わかる!ノーベル賞

 2021年のノーベル物理学賞は、コンピューターで気候を再現する手法を確立させた真鍋淑郎(まなべ・しゅくろう)・米プリンストン大上席研究員ら3人に贈られた。3人の業績に共通するキーワードは「複雑系」。物理の比較的新しい分野で、この分野の受賞は初めてだった。10月4日に22年の物理学賞が発表されるが、新たな潮流は続くのか。

一時はブームに

 真鍋さんのほかに受賞したのは、ドイツのマックスプランク気象学研究所の教授で、二酸化炭素の濃度上昇に伴う気温上昇と天候に関する理論を作ったクラウス・ハッセルマンさん。もう一人は、イタリアのローマ・サピエンツァ大教授で「スピングラス」と呼ばれる金属の性質に関する難題を解いたジョルジョ・パリージさん。

 一見すると気候と金属で全く異なるが、一緒なのは複雑系物理に挑んだという点だ。複雑系の分野は、物理の世界では1970年代後半から90年代にかけてブームが巻き起こった。

 その研究で第一人者の津田一郎・中部大教授(応用数学)は「まだ『複雑系とは何か』という決まった結論はないが『複雑な自然現象を、複雑さを失わないように分析する』ということは共通している」と話す…

この記事は有料記事です。

残り1068文字(全文1563文字)

【ノーベル賞】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集