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サッカーW杯・カタール2022

サッカー・ワールドカップカタール大会が11月20日に開幕。4年に1度の世界最高峰の戦いの様子をお伝えします

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酷暑避け、異例の11月開幕のW杯 スポーツ界も覆う気候変動

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9月のドイツ遠征で調整するサッカー日本代表。長袖やネックウオーマーを着用する選手も多い=ドイツ・デュッセルドルフで2022年9月21日午後3時4分、細谷拓海撮影
9月のドイツ遠征で調整するサッカー日本代表。長袖やネックウオーマーを着用する選手も多い=ドイツ・デュッセルドルフで2022年9月21日午後3時4分、細谷拓海撮影

 中東初開催となるサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は、11月20日の開幕まで2カ月を切った。過去の21大会は5~7月の間に開かれたが、酷暑への懸念から時期を変更し、異例の11~12月開催となる。スポーツの巨大イベントに、気候の影響が色濃くにじんでいる。

配慮した気候への順応が課題に

 「今回のW杯はこれまでと違う。本当に準備期間がない。選手が集まった時にどんな活動ができるか、想像力を持ってやっていきたい」。日本代表の森保一監督は、本大会直前の準備や調整に考えを巡らせる。

 開催時期の変更により、出場選手が多く所属する欧州の主要リーグは、W杯期間中にシーズンを中断することになった。従来、各出場チームにはW杯直前に約1カ月の準備期間があった。今年は11月13日まで試合が組まれるリーグが多く、日本のJ1も同5日まで試合がある。開幕までの猶予は1週間あるかどうか。これにより、配慮したはずの気候への順応が、新たなネックになろうとしている。

 カタールは夏場の気温が50度近くになり、2010年の開催地決定前から暑さが懸念されてきた。当初は6~7月に開く計画で、カタール側は空調設備を活用すれば夏場も開催できると主張したが、国際サッカー連盟(FIFA)は15年に開催時期を変更した。

 11月の平均気温は25度ほどだが日中は暑さが予想され、9月下旬の今は最高気温が40度に近い。一方、強化試合のために19日からドイツ・デュッセルドルフで活動する日本代表の大半は長袖姿で練習し、ネックウオーマーをつける選手も多い。市内を歩く人はコート姿。既に最低気温は10度以下で、朝方は吐息が白くなる。11月は気温がさらに下がり、日本代表の主力を含む欧州でプレーする選手は、カタールで急激な気温の変化を経験することになる。

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