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福岡県中間市の双葉保育園で送迎バスに取り残された倉掛冬生(とうま)ちゃん(当時5歳)が熱中症で死亡した事件では、園側がバス運行時の安全管理をマニュアル通りに徹底していなかった状況が明らかになった。わずか約1年後に、静岡県牧之原市の認定こども園で送迎バスに取り残された3歳女児が熱中症で亡くなった事件でも、ずさんな安全管理が発覚。重大事故につながりかねない「ヒヤリハット事例」も全国各地で相次いでおり、国が再発防止に向けた緊急対策の策定を急ぐ事態となっている。
双葉保育園が2011年ごろにまとめたマニュアルでは、送迎バスは運転手と付き添いの保育士の2人体制で運行し、降車時に園児の人数確認を徹底するとなっていた。ところが21年7月の事件後、園関係者は「職員不足で1年以上前から園長が1人でバスを運行していた」と説明。降車後の確認も形骸化していた。
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