孔明と趙雲のからくり人形、100年ぶりに首動く 「大津祭」の曳山

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 3年ぶりに曳山巡行が行われる国の重要無形民俗文化財「大津祭」で25日、曳山の一つ「孔明祈水山(こうめいきすいざん)」のからくり人形の修復が完了し、稽古(けいこ)場所の町家に人形が届いた。少なくとも100年は動いていなかったとされる人形の首が動くようになり、からくりの新たな動作に合わせた囃子(はやし)の稽古にも力が入っている。

 孔明祈水山は、古代中国の三国時代の故事に由来し、蜀の軍師・諸葛孔明と将軍・趙雲のからくり人形が乗る。趙雲が鉾(ほこ)で突いた岩から水があふれ出して魏の軍勢を押し流し、孔明が羽扇を上下させ喜ぶ場面を描く。これまでは羽扇と鉾を持つ手の動きで故事を表現してきた。今回の修復によって、両人形の首が動くようになり、目配せやうなずく仕草が可能となり、表現の幅が広がった。

この記事は有料記事です。

残り724文字(全文1068文字)

あわせて読みたい

ニュース特集