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新型コロナくらし情報 ワクチン2回接種後の死亡 免疫調節機能、過剰反応か 広大教授らまとめ

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 新型コロナウイルスワクチンを2回接種後、原因が分からずに死亡した4人を調べた結果、いずれも炎症に関わる遺伝子が過剰に働き、死亡時の推定体温が高いという特徴があったとする研究成果を、広島大の長尾正崇教授(法医学)らのチームが17日までにまとめた。

死亡時推定体温は39~46度

 チームはウイルスを攻撃する免疫調節機能が過剰反応(暴走)し、患者の身体を攻撃する「サイトカインストーム」が起きて死亡した可能性があるとみており、「接種後に解熱剤を服用しても40度を超える高熱が出た場合は、慎重に対応してほしい」と訴えている。

 チームは接種後1~10日に死亡した20~50代の男性を解剖。死因は特定できなかったが、臓器のうっ血など突然死に似た特徴があった。さらに血液からリボ核酸(RNA)の一部を解析。失血死などで死亡したケースと比べると、炎症に関わる遺伝子が過剰に働いており、サイトカインストームが起きたのではないかとみている。死亡時の推定体温は39~46度だった。

 なぜサイトカインストームが起きたかは分からないが、1回目の接種で免疫機能がワクチンに反応しやすくなり、2回目で過剰反応が起きた可能性があるとしている。

 長尾教授は「感染した際に重症化を防ぐにはワクチン接種が不可欠。一方でどんな人が副反応が起きやすいのかさらに調べる必要がある」と話している。

 サイトカインストームは、免疫細胞がウイルスや細菌などから体を守ろうとしてサイトカインと呼ばれるタンパク質を過剰に放出する現象。さまざまな臓器が損傷し死亡することもある。新型コロナに感染しても起きることがあるとされる。


 ■ことば

ワクチン接種後の死亡

 新型コロナウイルスワクチン接種後に死亡した人は国内で1800人以上報告されている。死因は心不全や脳卒中などが多い。ワクチン接種との因果関係については厚生労働省の検討部会で検証されるが、大半は「情報不足で評価できない」とされ、因果関係が認められた事例はない。一方より広く救済することが目的の予防接種健康被害救済制度では、70~90代で死亡した3人の申請について「ワクチンとの因果関係が否定できない」として救済認定され、死亡一時金の請求が認められている。

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