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/224 香川・土庄町の地域おこし協力隊員 大西歩さん(36) 病克服、膨らむ林業の夢 /四国

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林業時の作業着を着てポーズを決める大西歩さん=香川県土庄町の土庄町役場で、川原聖史撮影
林業時の作業着を着てポーズを決める大西歩さん=香川県土庄町の土庄町役場で、川原聖史撮影

大西歩(おおにし・あゆむ)さん

 10代のころに患った2度の脳腫瘍のため、定職に就くことが難しかった。介護施設などで勤務した後、香川県土庄町の地域おこし協力隊員として足を踏み入れたのは林業の世界。今は「多くの人が山に関心を持ってほしい」と活動し、木と触れ合う仕事にやりがいを感じている。

 兵庫県三田市生まれ。中学ではソフトテニス部に所属するスポーツ好きの少年だった。中学3年の11月に脳腫瘍が見つかり、人生が一変した。抗がん剤治療のため髪の毛は抜け、吐き気や倦怠(けんたい)感に悩まされ、卒業式には出られなかった。高校入学後に回復し、友だちも増えた高校2年の12月に脳腫瘍が再発。留年して、4年かけて卒業した。

 大阪の大学を経て、約8年介護施設などで働いた。精神的な負担が大きく退職し、次の進路を迷っているときに、飲み会の席で友人から言われた「経験していない仕事をしてみたら」という何気ない一言が心に残った。偶然見た林野庁のホームページで、森の中伐採している姿にひかれて林業に関心を持ち、32歳で兵庫県立森林大学校に入学。木の種類による違いや樹木の育成について学べる講義は楽しかった。チェーンソーの使い方を覚え…

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