ミャンマー・長井健司さん射殺15年 遺族「けん坊のカメラ返して」

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遺影と遺品のビデオカメラがかたどられた石碑=愛媛県今治市で2022年9月7日午後1時50分、鶴見泰寿撮影
遺影と遺品のビデオカメラがかたどられた石碑=愛媛県今治市で2022年9月7日午後1時50分、鶴見泰寿撮影

 2007年9月に軍政下のミャンマーで反政府デモをビデオカメラで取材中の映像ジャーナリスト、長井健司さん(当時50歳)が治安部隊に射殺されてから27日で15年になる。軍政から遺族に謝罪はなく、ビデオカメラも押収されたままだ。同国は国軍が21年にクーデターで再び全権を掌握して民主化は遠のき、事件の真相解明も進んでいない。【鶴見泰寿】

 9月上旬、愛媛県今治市の霊園で、妹の小川典子さん(62)が静かに手を合わせた。「若者の多くがあなたのことを知らない時代になりました。私の命が続く限り、真相究明は諦めません」

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