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「世界で最も権威のある賞」といわれるノーベル賞。今年はどんな研究・活動に贈られるでしょうか。

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担当記者泣かせのノーベル化学賞 今年の注目は?

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 ノーベル賞の自然科学3賞の中でも予想が難しく、担当記者泣かせなのが化学賞だ。学校で習う「化学」からイメージされる研究のみならず、分析機器の開発から生体内で起きている現象の解明まで、対象分野は幅広い。

 10月5日の今年の発表を前に、毎年独自の予想をしている化学ポータルサイト「ケムステーション」を運営する山口潤一郎・早稲田大教授(有機化学)に知恵を借りに行くと、ある注目分野を教えてくれた。

 「ケムステーション」は2000年に創設された。専門の研究者や化学を学ぶ学生、化学ファンが集い、普段はさまざまな化学の話題でにぎわう。ノーベル化学賞については、創設時からほぼ毎年、受賞研究の速報解説を掲載するほか、07年からは事前に独自の予想も行い、ネット交流サービス(SNS)を通じた投票などで盛り上がる。

 一口に「化学」といっても、受賞数の多い生化学や有機化学を筆頭に、分析化学、理論化学、物理化学など分野は多岐にわたる。ノーベル化学賞は分野ごとに周期性があるとも言われるが、必ずしも当てはまらない。

 ウルフ賞や日本国際賞など、ノーベル賞の登竜門とされる国際賞の受賞歴なども参考にして予想しているというが、新たな視点として、山口さんは「ノーベル賞の選考委員に注目しています」と明かす。

 ノーベル賞は部門ごとに選考委員会があり、化学賞はスウェーデン王立科学アカデミーの専門家で組織する。

 「例年、受賞者の発表記者会見では、選考委員かサポートメンバーの一人が受賞研究を説明します。毎年会見を見るうちに、説明者の専門分野と受賞成果はとてもよく一致していることに気づいたんです」

 山口さんの分析に基づいて、たどり着く注目分野がこれだ。

 今年の選考委員6人は昨年と同じ顔ぶれで、議長を除きこれまでに説…

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