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河井夫妻選挙違反事件

19年参院選を巡る大規模買収事件で、河井克行元法相と妻の案里元参院議員の有罪判決が確定。現金を受け取った地方議員に厳しい目が。

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河井事件 宮本元県議、検察の対応批判 受領側、正式裁判始まる 全容解明になお時間 /広島

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広島地裁に向かう元広島県議の宮本新八被告(左)=広島市中区で、岩本一希撮影
広島地裁に向かう元広島県議の宮本新八被告(左)=広島市中区で、岩本一希撮影

 2019年参院選を巡る大規模買収事件で、正式裁判となった現金受領側の地方政治家12人のうち1人の公判が始まった。一方で、多くの被告の公判開始のめどは立っておらず、事件の決着は見通せない状況だ。【根本佳奈、安徳祐、岩本一希】

 28日に広島地裁で初公判があったのは、河井克行元法相(59)=実刑確定=から現金50万円を受け取ったとして公職選挙法違反(被買収)の罪で罰金25万円、追徴金50万円の略式命令を受け、公民権停止5年とされたのを不服とした元県議の宮本新八被告(63)。検察の略式起訴方針に同意して辞職願を提出した。

 宮本被告は石井寛裁判長に「意見がある」と述べると、用意した紙を早口で読み上げた。その中で、不起訴処分とされた後、検察審査会で起訴相当の議決を受け、再捜査の末起訴した検察の対応を批判、公民権停止期間の短縮を求めた。最後に「当選してから農林業の発展に力を注いできた。途中で辞したことはざんきに堪えない。力を尽くせず残念。立場が変わっても、地域のためになりたい」と結んだ。次回公判は11月7日。

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