「ゴルゴ13と一心同体」　さいとう・たかをさん悼みお別れの会

　「ゴルゴ13」などで知られる漫画家のさいとう・たかをさん（2021年9月24日に膵臓（すいぞう）がんのため84歳で死去）のお別れの会が29日、東京都内のホテルで開かれた。親交のあった漫画家や出版関係者ら約600人が参加した。

　祭壇に飾られた遺影の周りには、故人が好んだ野の花をイメージした草花があしらわれた。両脇には代表作「ゴルゴ13」の主人公、デューク東郷などの登場人物を描いた大きなパネルが設置された。

　友人代表として弔辞を読んだ漫画家のちばてつやさんは「あなたは見かけによらず誰よりも周りを思いやる、とても優しくて思慮深いジェントルマンでした。仕事も遊びも大胆で繊細で、ゴルゴ13とたかをちゃんは一心同体、私の記憶の中ではしっかりと重なって見えます。これほどの作家を失った漫画界の喪失感は深く重く計り知れません」と語りかけた。