触り心地、付加価値高める 広大、スマホケースで実証 落下リスクより優先傾向も /広島

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触り心地の違うスマートフォンケースを用いた研究成果を発表した広島大大学院の角谷快彦教授(左)と栗田雄一教授=広島市中区東千田町1の広島大東千田キャンパスで2022年9月22日午後0時11分、矢追健介撮影
触り心地の違うスマートフォンケースを用いた研究成果を発表した広島大大学院の角谷快彦教授(左)と栗田雄一教授=広島市中区東千田町1の広島大東千田キャンパスで2022年9月22日午後0時11分、矢追健介撮影

 触り心地が商品の付加価値を高める――。スマートフォンケースを使った実験で、広島大がこのメカニズムを科学的に実証したと発表した。大学によると「世界初」の成果という。どんな実験、研究だったのか。【矢追健介】

 実験は化学メーカーDIC(東京都)の協力を得て、東広島キャンパス(東広島市)で2019年7月に行われた。100円ショップの透明プラスチック製スマホケースで、同じ物を5個用意。一つは加工せずそのままの状態にし、四つに同社提供のざらざら、すべすべなど異なる触感のシートを貼り、外から見えないようにして一つずつ箱に入れた。

 学生や教職員139人(平均年齢は約21歳)に箱に手を入れて触らせ、「なめらか」「しっとり」「つるつる」「心地よい」など六つの触感をそれぞれ7段階で評価してもらい、加工なしのカバーを100円とした時、他のカバーをいくらなら買うか質問。その結果、最も高い物で平均256円の値段が付いた。最も低い物は同140円だった。記者が最も高い物を触ると、最もすべすべしていると感じた。加工なしの物を1000円とした…

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