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北九州市60年

5市合併で北九州市が誕生し2023年2月で60周年。「九州初の100万都市」の歴史を振り返り未来を展望します。

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元助役、5市合併で「世界が開けた」 北九州市、市制60周年へ

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開庁式で北九州市の発足を宣言する吉田敬太郎氏。最後の若松市長で当時は北九州市の仮市長
開庁式で北九州市の発足を宣言する吉田敬太郎氏。最後の若松市長で当時は北九州市の仮市長

 5市が合併して誕生した北九州市は2023年2月で市制施行60周年を迎える。60年を街とともに歩んだ各界の人々を訪ね歴史を振り返り、これからの都市像を考える。発足当時を知る北九州市元助役は「九州初の100万都市」の苦難を回想しつつ、市の再興に期待を寄せた。

     ◇

 「世界に誇る5市の対等合併は105万市民の英知と良識の勝利であった」。北九州市発足が宣言された1963年2月10日、戸畑区の文化ホールで開かれた開庁式で、大坪純・旧八幡市長が晴れやかにあいさつした。

 「世界が開けた感じがした。これから100万都市の運営に関わり頑張ろうという思いだった」。当時、旧門司市の選挙管理委員会の職員だった北九州市元助役、岡田光由(みつよし)さん(84)も高揚感に包まれていた。

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