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円安と物価高

日本の物価が上がっています。円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ、賃上げの動きも見られます。

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岸田政権の狙いは? 「切れ目ない」経済対策、財政悪化避けられず

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閣議に臨む岸田文雄首相(中央)=首相官邸で2022年9月30日午前10時1分、竹内幹撮影
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)=首相官邸で2022年9月30日午前10時1分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相が30日に策定を指示した総合経済対策には、物価高対策に加えて賃上げなど幅広い施策が盛り込まれる見通しだ。与党内からは「30兆円」規模の大型対策を求める声も上がり、予算規模は膨らむ可能性がある。岸田政権の狙いは何か。

政権浮揚のきっかけに?

 「岸田内閣は『政策断行内閣』。最優先課題は、足元の物価高騰など経済情勢の変化に切れ目なく対応し、『新しい資本主義』を前に進めることだ」。首相は同日の閣議で関係閣僚に対策の具体化を指示した。

 首相が課題として挙げるのが「世界的な物価高騰」だ。ウクライナ危機が長期化する中、エネルギーや食品などの価格が高騰し、家計や企業の負担となっている。今後見込まれる電気料金の値上げに対応する「激変緩和を目的とする新たな制度の創設」を打ち出したのもそのためだ。

 一方で、経済対策には構造的な賃上げや投資の促進など、政権が中長期的に取り組んでいくべき課題も盛り込…

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