パンの次はペン 中国、民主主義化避けられぬ 丹羽・元中国大使

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日中友好協会会長の丹羽宇一郎・元中国大使
日中友好協会会長の丹羽宇一郎・元中国大使

 日中国交正常化から9月29日で50年。半世紀にわたる両国関係の評価や今後の課題について、丹羽宇一郎・元中国大使に聞いた。

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 50年以上前から中国各地を訪れているが、一番変わったと感じたのは2008年の北京オリンピックの時期だった。開会式に招待されたとき、会場周辺の公衆トイレが驚くほど清潔になっていた。それまでの中国のトイレは仕切りがなく、とにかく汚いイメージが強かった。公共空間がきれいになったことで、街も住宅も清潔になってきた。五輪の前と後で「公共」に関する考えががらりと変わったと感じる。

 国家主席3期目を目指す習近平氏とは、これまで10回近く会っている。印象的だったのは、習氏が「中日は隣国であり、住所変更しようとしてもできませんよね。だから100年、200年と長い期間を見据えた『近所付き合い』をしなければなりません」と言ったこと。まともな考え方で、意外と紳士的な人物だなと感心した。習氏は「領袖(りょうしゅう)」と呼ばれた毛沢東になりたいのではないかと疑う人がいるが、私はそう思わ…

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