愛される「柚子」　日中の“懸け橋”へ　フィギュア羽生結弦さん

　フィギュアスケート男子でオリンピック2連覇を果たした羽生結弦さん（27）が9月29日、日中国交正常化50周年を記念したイベントに登場した。プロに転向し、リンク外でも注目される羽生さん。中国メディアや専門家は、今後の活動に期待を寄せる。

　「大家好（みなさん、こんにちは）！」

　東京都内で開かれたイベント冒頭。中国語であいさつした羽生さんは、自身が出場した今年2月の北京冬季オリンピックを振り返り「中国の方々の親しみやすさと温かさに触れてきました」と語った。

　通訳を務めた二胡（にこ）奏者のチャンヒナさんから、北京五輪の際に2万通以上の手紙が届けられたことを尋ねられると羽生さんは「とても感動しましたし、みなさんの応援の力に背中を押していただきました」と感謝を口にした。

　羽生さんは「日本と中国の方々にも最高の演技を届けられるように一生懸命、頑張っています。そして日本と中国が、よりお互いが理解しあって、より交流が増えるように、そのきっかけになれたらいいなと思っています」と、プロスケーターとして“懸け橋”となっていくことに意欲を見せた。

　また、「ちょっとだけ覚えた」という中国語で自ら…