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<教育の森 kyoiku no mori>
日本の性教育は世界に後れを取っているとされる。十分な知識が届かない中、海外留学で各国の事情に触れ、性教育の担い手になった「Z世代」と呼ばれる若者たちがいる。
トイレから伝える
一部の公立学校に風変わりなトイレットペーパーが登場している。「『性的同意』とは……相手の気持ちを確認すること」。愛らしいイラストも添え、体の仕組みや性暴力に遭った際の対処法などが書かれている。対象は小学1年生以上。その名も「性教育トイレットペーパー」だ。
性教育教材を作る一般社団法人「Sowledge(ソウレッジ)」が2019年から販売。23歳で法人を設立した代表の鶴田七瀬さん(27)は「性を学ぶことを恥ずかしいと思う人は多く、人目が気にならないトイレで学べる教材を作りました」と言う。1個400円弱と割高ながら一般家庭や学校などで購入され、兵庫や大阪などの小学校12校には4000個以上を寄贈。保護者らからは「性について子どもと話すきっかけになった…
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