「政府に負けない、あきらめない」 辺野古、抗議の3000日 77歳女性、基地のない古里願い

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米軍キャンプ・シュワブのゲート前でプラカードを掲げる上間芳子さん=沖縄県名護市辺野古で2022年9月12日午後3時31分、城島勇人撮影
米軍キャンプ・シュワブのゲート前でプラカードを掲げる上間芳子さん=沖縄県名護市辺野古で2022年9月12日午後3時31分、城島勇人撮影

 沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で続く米軍普天間飛行場(宜野湾市)の県内移設計画に対する抗議の座り込みが開始から3000日を超えた。那覇市の無職、上間(うえま)芳子さん(77)は座り込みが始まった2014年7月以降、バスや自身の車で1時間以上かけて辺野古に通い、抗議に参加してきた。知事選や県民投票で何度、民意を示しても続く工事。「岸田文雄首相は『聞く力』と言うが、沖縄の声を一度も聞いていない。他の県でも同じことをするのでしょうか」と問いかける。

 知事選の投開票から一夜明けた9月12日、上間さんはいつものようにキャンプ・シュワブのゲート前で「未来の子どもたちに基地のない沖縄を」と書かれたプラカードを掲げ、座り込んでいた。知事選では辺野古移設への反対を訴える現職の玉城(たまき)デニー氏(62)が勝利。だが、この日も県警機動隊が上間さんらを「排除」し、ゲートから工事車両が次々と入った。

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