日米韓の連携強化も、歯止めきかぬ北朝鮮ミサイル グアムも射程内

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米国国旗の星条旗=2018年1月、高本耕太撮影
米国国旗の星条旗=2018年1月、高本耕太撮影

 米国家安全保障会議(NSC)は3日(日本時間4日)、「日本上空を通過する長射程の弾道ミサイルを発射するという北朝鮮の危険で無謀な判断を強く非難する」との声明を発表した。今回発射されたミサイルは北朝鮮から米領グアムを射程内に収めており、米国への直接的な脅威が増していることも浮き彫りになった。

 ブリンケン米国務長官はミサイル発射を受けて、林芳正外相、韓国の朴振(パクジン)外相と相次いで電話で協議した。3氏は「国連安全保障理事会の決議を露骨に無視した」と北朝鮮を強く非難。ブリンケン氏は日韓両国に対する米国の防衛義務を再確認し、北朝鮮に責任を負わせるために日米韓が緊密に連携する重要性を強調した。

 サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も、秋葉剛男国家安全保障局長、韓国の金聖翰(キムソンハン)国家安保室長と相次いで電話協議し、「適切で強固な共同対応をとる」との方針を確認。米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表は、外務省の船越健裕アジア大洋州局長や韓国の金健(キムゴン)朝鮮半島平和交渉本部長と電話で協議し、日米韓の協力を強化する方針を確認した。

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