北朝鮮ミサイルにダンマリ 批判の矛先を変える中国の思惑

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 中国メディアは北朝鮮による弾道ミサイル発射について、韓国メディアを引用する形で速報したものの、大きくは報道していない。中国政府は従来、北朝鮮のミサイル発射などによる朝鮮半島情勢の緊張は米朝協議の停滞の結果で、米国などにも一定の責任があるとの立場だ。今回のミサイル発射を受けても、その立場に変更はないとみられる。

 中国外務省の毛寧副報道局長は9月30日の定例記者会見で、相次ぐ北朝鮮のミサイル発射について問われた際、米国などによる合同軍事演習が周辺地域で行われていることを強調した上で、「朝鮮半島情勢のポイントは、北朝鮮が持つ正当で合理的な懸念への対応がなされていないところにある」と、批判の矛先をむしろ米国側に向けた。

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