グアム島に届く過去最長飛行距離 北朝鮮、狙いは「米国の抑止」

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日本上空を通過した北朝鮮の弾道ミサイル
日本上空を通過した北朝鮮の弾道ミサイル

 ミサイル発射を繰り返す北朝鮮は4日、約5年ぶりに日本列島の上空を通過する中距離弾道ミサイルを発射した。飛行距離(推定約4600キロ)は過去最長。米朝対話が頓挫する中、北朝鮮は核・ミサイル開発を加速させ、今回さらに挑発レベルを引き上げた。日米韓は連携を強化する構えだが、日本政府は独自の対応も模索している。

米国と日韓の軍事演習に強い反発

 北朝鮮は今年に入って、少なくとも23回のミサイル発射を繰り返してきたが、挑発レベルをそれなりに抑制してきた。3月と5月に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した際も、通常より高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射し、遠くへ飛ばないようにしていた。今回、通常角度で発射して日本上空を通過させたのは、米国と日韓両国が最近活発化させている合同の軍事演習や訓練への強い反発があるとみられる。

 金星(キムソン)国連大使は9月26日、国連総会の一般討論演説で、同日から日本海で実施された米韓合同軍事演習について「朝鮮半島情勢を戦争の瀬戸際に追い詰める導火線に火をつける危険極まりない行為だ」などと強く非難し、対抗して国防力を強化すると強調していた。今回のミサイルは、それを行動で示した形だ。

 韓国軍関係者によると、今回のミサイルは「火星12」か、その改良型とみられる。「火星12」が日本上空を通過したのは、2017年9月以来。北朝鮮が中長距離弾道ミサイル発射も繰り返す状況は、日米韓との対立を深めた17年の状況と似ている。

 北朝鮮の視線の先にあるのは、あくまで米国だ。韓国・高麗大の南成旭(ナムソンウク)教授は「ロシアによるウクライナ侵攻な…

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