ユニチカ記念館、現地保存で交渉 尼崎「最古」の洋館、費用焦点

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ユニチカ記念館=2020年8月13日午後0時20分、中村清雅撮影
ユニチカ記念館=2020年8月13日午後0時20分、中村清雅撮影

 国の近代化産業遺産で解体が検討されている洋風建築「ユニチカ記念館」(兵庫県尼崎市東本町)について、尼崎市は現地保存する方向でユニチカと交渉に入った。県は建物の無償譲渡を受けた上で市内の公園に移築する案を市に打診していたが、市内最古とされる洋館が建築当初と変わらずに残される可能性が出てきた。

 市関係者によると、解体・移築すると耐震補修費も含めて10億円と見込まれる費用が懸念材料となっていた。現地保存の場合、ユニチカ所有地(約3000平方メートル)は市が購入することになる見込み。建物の耐震改修費はかかり、価格面で折り合えるかが焦点になる。ユニチカは「交渉はさせていただいているが、現時点…

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