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歌舞伎町「トー横キッズ」と「立ちんぼスポット」

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ガールズバーの呼び込みをしている女性たちに汗ふきシートを配りながら、言葉を交わす坂本さん(左)=2022年9月、牧野宏美撮影(画像の一部を加工しています)
ガールズバーの呼び込みをしている女性たちに汗ふきシートを配りながら、言葉を交わす坂本さん(左)=2022年9月、牧野宏美撮影(画像の一部を加工しています)

 政府の新型コロナウイルス対策は「ウィズコロナ」の段階に入り、感染拡大前ほどではないものの、街には人が戻りつつあります。日本を代表する歓楽街、東京・新宿の歌舞伎町も派手なネオンがきらめき、通りには酔客の姿が。今回はそんな歌舞伎町で「夜回り」活動を続ける男性を取り上げます。【デジタル編集本部・牧野宏美】

 目の前には不思議な光景が広がっていた。

 午後9時前、騒がしさから少し離れた歌舞伎町北部の一角。

 薄暗い通りに20~30代ぐらいの女性たちが数メートルの間隔を空けて立ち、一様にスマートフォンをのぞき込んでいる。女性のそばに男性が近づき、短い会話を交わす。やがて男女は連れだってその場から離れていく。

 「値段交渉が成立し、ラブホテルなどに向かっているんでしょう」。NPO法人「レスキュー・ハブ」理事長の坂本新さん(51)が説明してくれた。

 坂本さんは約4年前から、夜の歌舞伎町で性風俗や売春に関わっている女性たちに声をかけ、生活保護など必要な支援につなげる活動をしている。先述の女性たちは…

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