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東芝・吉村貢司郎 偶然の先発で覚醒 社会人ドラフト注目 /1

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第93回都市対抗野球大会の1回戦で先発し、力投する川崎市・東芝の吉村貢司郎投手=東京ドームで2022年7月22日、佐々木順一撮影
第93回都市対抗野球大会の1回戦で先発し、力投する川崎市・東芝の吉村貢司郎投手=東京ドームで2022年7月22日、佐々木順一撮影

 10月20日のプロ野球ドラフト会議。夢舞台への切符をつかめるかどうかが決まる「運命」の時を前に、苦労を重ねてきた社会人選手の忘れられない「あの日」を紹介しよう。1回目は「社会人ナンバーワン」の呼び声高い投手が覚醒した日――。

「小学生の作文みたい」なノート

 眠れる獅子が目を覚ました。東芝のエース吉村貢司郎投手(24)にとって忘れられない日が、入社2年目で迎えた2021年9月27日。都市対抗野球大会西関東2次予選で、運良く巡ってきた先発のマウンドだった。プレーボール直後の1球目に投じた150キロの直球。予想もしない球筋に、周りの誰もが目を丸くした。

 21年の都市対抗西関東2次予選は、東芝、三菱重工East、ENEOSの3チームによる2勝先勝の代表決定リーグで決着がつかず、代表決定は6年ぶりにトーナメントに持ち越された。好不調の波が激しく首脳陣の信頼を得られていなかった吉村投手は、リーグ2試合で先発に指名されることはなかった。ところが、トーナメントにもつれたことで、ENEOSとの1回戦の先発マウンドに上がったのだ。

 初球。外角に力のある150キロを投じた瞬間、マスクをかぶっていた柴原健介捕手(31)は衝撃を受けた。「前の週の紅白戦では140キロそこそこの真っすぐで全然ダメ。それがいきなりえげつない球を…

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