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西濃運輸・林優樹 「1」にこだわる契機 社会人ドラフト注目 /3

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都市対抗野球で横浜市・ENEOS相手に力投する大垣市・西濃運輸の林優樹投手=東京ドームで2022年7月22日、中川祐一撮影
都市対抗野球で横浜市・ENEOS相手に力投する大垣市・西濃運輸の林優樹投手=東京ドームで2022年7月22日、中川祐一撮影

 10月20日のプロ野球ドラフト会議。夢舞台への切符をつかめるかどうかが決まる「運命」の時を前に、苦労を重ねてきた社会人選手の忘れられない「あの日」を紹介しよう。3回目は高校時代に聖地で衝撃的な敗戦を喫した左腕の物語――。

甲子園の九回に学んだ

 真夏の聖地・甲子園で起きた出来事を、西濃運輸の林優樹投手(20)は、今でも鮮明に覚えている。滋賀・近江高2年だった2018年8月18日。秋田・金足農高との準々決勝は、野球への向き合い方を変えた運命の一戦になった。

 五回から2番手でマウンドに立つと、快投を続けた。1点リードで迎えた九回。先頭打者を左前打で出すと、球場の雰囲気が変わるのを感じた。金足農高のアルプス席の応援に合わせて、あちらこちらから手拍子がわき起こった。「球場の空気にのまれました」。傷口は広がり、無死満塁と気付けば絶体絶命のピンチに変わっていた。

 相手9番打者に、カウント1―1からの3球目を三塁方向にうまく転がされた。スクイズ。だが、本当の驚きはここからだった。打球を処理した三塁手が一塁へ送球すると、二塁走者は三塁を蹴って一気に本塁へ突っ込んだ。近江の選手も大観衆も、度肝を抜かれる2ランスクイズ。サヨナラ負けを喫した林投手は、両膝に手をつき、うなだれた。その当時を、こう振り返る。

 「あのプレーは…

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