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最下位→2位、躍進のDeNA 24年前の歓喜知るコーチ陣の力

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1998年シーズンで、38年ぶりのセ・リーグ優勝を決め、マウンドに駆け寄り喜ぶ喜ぶ横浜(現DeNA)ナイン=尾籠章裕撮影
1998年シーズンで、38年ぶりのセ・リーグ優勝を決め、マウンドに駆け寄り喜ぶ喜ぶ横浜(現DeNA)ナイン=尾籠章裕撮影

 プロ野球のDeNAは3年ぶりに勝ち越してセ・リーグ2位でレギュラーシーズンを終え、8日からのクライマックスシリーズ(CS)に臨む。前年最下位からの躍進を支えているのが、24年前のあの「歓喜」を知るコーチ陣だ。選手とスタッフの垣根を作らない雰囲気作りが、チームを上昇気流に乗せた。

 「現役時代、監督やコーチというのはなかなか話しかけづらい存在だった時もあった。いろんな人とコミュニケーションをとりながらいろんな案を出してほしいとコーチ陣に話し、選手がスタッフに話しかけやすいようにしてほしいと伝えた。言いたいことは言ってもらっているし、壁じゃないけどそんなのはいらない」。今季リーグ最終戦後、三浦大輔監督(48)は意識して取り組んできたチーム作りについて明かした。

 試合中にベンチで采配を振る三浦監督のそばには、懐かしい顔ぶれが並ぶ。現役時代に共に投手陣の中核をなした斎藤隆チーフ投手コーチ(52)、「不動のリードオフマン」として1番を担った石井琢朗野手総合コーチ(52)、「マシンガン打線」の中軸として引っ張った鈴木尚典打撃コーチ(50)。1998年、実に38年ぶりのリーグ優勝を成し遂げて、日本一に上り詰めたメンバーである。

 今季就任した3人のコーチについて、三浦監督は「現役時代に一緒に戦ってお互いに性格が分かっているからこそ、新しいものをどんどん作っていこうという話はよくしている」と言う。気心知れた信頼関係は厚い。「すごく身近な監督で何とか力になってあげたい。いい打線を作って監督に少しは楽になってもらいたい」。鈴木コーチはそんな思いを胸にシーズンに入ったという。

 選手とコーチの距離感の近さを表す、おなじみの光景がある。本拠地・横浜スタジアムで…

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