銀証の連携強化に一石 SMBC日興に厳罰、ずさん運用あらわ

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SMBC日興証券の本社が入るビル=東京都千代田区で2022年3月18日、松尾知典撮影
SMBC日興証券の本社が入るビル=東京都千代田区で2022年3月18日、松尾知典撮影

 大手証券会社幹部が相場操縦にかかわった衝撃の事件に、金融庁は厳罰で応じた。SMBC日興証券は3カ月にわたって一部業務が停止され、親会社の三井住友フィナンシャルグループ(FG)にも異例の措置命令が出された。事件の波紋は広がり続けている。

 「大手証券会社で、不公正な取引やグループ内銀行との顧客情報の不適切な授受が行われていたことは大変、遺憾だ」。鈴木俊一金融担当相は7日、記者団の取材に応じ「こうした事態が二度と発生しないよう抜本的な改善対応に取り組んでもらいたい」と厳しい口調で注文をつけた。

 SMBC日興証券の相場操縦事件をめぐって東京地検特捜部は今年3~4月、元副社長執行役員の佐藤俊弘被告ら6人と、法人としての同社を金融商品取引法違反(相場操縦)で起訴している。

ブロックオファー、見直し広がらず

 事件の舞台となったのは、特定企業の株式を大量に一括で売却したい大株主から証券会社が株を買い取り、個人投資家らに売却する「ブロックオファー」と呼ばれる取引。元副社長らは株価が下落して取引自体が無効になる事態を避けるため、日興の資金を使って株価を不正に買い支えたとされる。

 金融庁が特に問題視したのは、こうした不正を防ぐことができなかった日興の社内態勢の不備だ。…

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