最後まで拭えなかった違和感 J1川崎、3連覇逃す
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サッカー・J1の川崎フロンターレは、リーグ戦3連覇に届かなかった。YBCルヴァン・カップ、天皇杯全日本選手権を含めた「国内3大タイトル」を逃すのは2016年シーズン以来。終盤こそ吹っ切れたような戦いを見せたが、シーズンを通せば拭いきれない違和感があった。
逆転優勝へ、わずかな可能性を信じて挑んだ5日のFC東京戦は窮地に立たされた。先制しながら前半29分、カウンターを受けると、ペナルティーエリアを飛び出したGK鄭成龍が相手を倒して一発退場。先制点のMF脇坂泰斗は「冷静でいないと失点してしまう」と、1人少ない中で必死に立て直した。その後は点の取り合いの末に勝ち越し、最後はDFを5人にしてリードを守り抜いた。
しかし数分後に横浜F・マリノスが勝利。涙を流す選手もいた。鬼木達監督は「最後まで勝利への執念を見せてくれた」と選手をたたえる一方、「いろんな所で取りこぼしをした事実がある。リーグの結果は年間を通してのものなので、もっと突き詰めていかないといけない」と振り返った。
13年目のストライカー、小林悠がシーズン中に発した言葉が象徴的だった。
9月17日の柏レイソル戦は追いつかれて1―1で引き分け、「何も考えずにボールを回せるシーンが少ない。考えながらプレーしている時点で遅い」。
10月1日の北海道コンサドーレ札幌戦は終盤に2失点して3―4で敗れ、「逆転までは良かったけど、そこからバタバタしてしまった」。
今季は先制した25試合は18勝3分け4敗。先制すれば無敗だった昨季までの2シーズンとは対照的に、逃げ切れないだけでなく、…
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