ピアニスト角野隼斗さん 動画にアニメ…軽快に越える音楽の垣根
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ショパン国際ピアノコンクール(2021年)でセミファイナルまで勝ち進んだピアニストの角野隼斗(すみの・はやと)さん(27)がこのほど、来日したポーランド国立放送交響楽団との全国ツアーに臨み、全国各地でショパンのピアノ協奏曲第1番を共演した。クラシック音楽を軸にジャズやゲーム、アニメなど幅広い音楽を手がける角野さん。「かてぃん(Cateen)」名義でユーチューバーとしても活動し、チャンネル登録者数が100万人を超える人気ピアニストの「今」に迫った。【須藤唯哉】
オーケストラに自然に混ざり込む感覚
ショパンの協奏曲は、ショパンコンクールのファイナリストに課せられる。その大舞台は、ピアノ弾きにとって憧れの場所だ。公演前の記者会見で、角野さんは「1年越しにコンクールが完結する」と心境を明かしていた。しかし、全国ツアーを終えた今は「あんなことを言ってしまいましたが、忘れてください。辛気くさいので。1年前にとっくに終わっています」と笑い飛ばす。「3カ所目の大阪公演ぐらいからは、もうショパンコンクールの完結がどうとかは関係なく、自分が音楽をできていること自体を楽しんでいた」と語った。
9月7日から13日間かけて全11カ所11公演を完走した。オーケストラとのツアーは初めてだったという。「指揮者のマリン・オルソップさん…
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