パレスチナ難民支援、食糧価格高騰で運営費1.5倍 切迫する国連機関

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フィリップ・ラザリーニ国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長=東京都渋谷区の国連大学で2022年10月7日午後0時40分、松岡大地撮影
フィリップ・ラザリーニ国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長=東京都渋谷区の国連大学で2022年10月7日午後0時40分、松岡大地撮影

 来日していたフィリップ・ラザリーニ国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長が7日、東京都内で毎日新聞のインタビューに応じた。ロシアによるウクライナ侵攻で世界的に食糧価格が高騰していることなどを受けて、食糧支援の運営コストが昨年に比べて約5割増加していると指摘。UNRWAの財政状況は厳しい状態が続いており、日本政府による支援の継続と増加を求めた。

 UNRWAはパレスチナ難民向けに保健、食糧などを支援する機関。ラザリーニ氏によると、UNRWAが支援するヨルダンやレバノンなどではウクライナ侵攻前に比べて食糧価格が2~5割上昇している。エネルギー価格の高騰もあり、パレスチナ自治区のガザ地区で実施している食糧支援では、3カ月ごとの食糧の調達、物流コストが昨年の2300万ドル(約33億3500万円)から、今年は3500万ドルに増額。「人々の暮らしに…

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